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岩盤浴基礎知識
遠赤外線・近赤外線効果、熱の伝わり方と遠赤外線について
遠赤外線・近赤外線効果について

遠赤外線・近赤外線効果について岩盤浴で最も期待される効果は「赤外線浴」。一般的な岩盤浴は遠赤外線効果だけですが、Jewel SpaシステムにインストールされたCFボードヒーターは遠赤外線に加え、皮膚への透過吸収が赤外線の中で最も大きい「近赤外線」も含めた赤外線の全波長を効率良く放射している点が最大の特徴となっています。

電磁波の中の近赤外線・遠赤外線の位置 (社団法人遠赤外線協会より)


■赤外線のなかの遠赤外線と近赤外線
赤外線は太陽光線の一種で、熱を送る光のことです。 赤外線は波長0.76~4ミクロンの近赤外線と、波長4~1000ミクロンの遠赤外線に区分され、わたしたちの身体に最も有効とされる波長は8~24ミクロンとされています。皮膚への透過吸収は近赤外線で最も大きく、深さは30mmに達します。近赤外線は対象物を直接暖める性質を持つ光線です。その性質は、主に皮膚の表面だけを温めるものです。一方、遠赤外線は対象物を直接暖めるはたらきはありませんが、有機物を内部から暖める性質があります。

■遠赤外線(8μ~14μ)の人体への作用効果
皮膚の下40~50ミリメートルまで到達し人間の細胞を共振させて深い内部から加温します。すなわち身体を芯から温め,微細血管の拡張、血液循環の活性化、新陳代謝の強化、体液障害の一掃、組織再生力の増加、成長の促進に著効があります。そこで、未熟児用の保育器や温熱物理治療機や汗腺と皮質線から老廃物、重金属、毒性物を排泄する新しいサウナなどに応用されます。

■遠赤外線の効果
遠赤外線の人体に及ぼす放射効果は、

  • 皮下深層温度の上昇
  • 微細血管の拡張
  • 血液循環の促進
  • 血液と人体の他の組織間の新陳代謝の強化
  • 体液障害の一掃
  • 組織の再生能力の増加、成長
  • 知覚神経の異常興奮の抑制
  • 自律神経の機能調整の効果

などがあります。
遠赤外線の照射は、人体細胞の共振発熱が原理ですから、皮膚の表面から伝導熱だけに頼る温灸やあついお灸よりもよりすぐれた効果があります。
温感が強くなくまろやかであるのも大変よい特徴といえます。


熱の伝わり方と遠赤外線について

熱は、「伝導」・「対流」・「放射」という3つの伝わり方で広がっていきます。

伝導 : 物質の中を熱が温めたところから順に伝わる伝わり方
対流 : 温められた液体や気体が移動することで起こる伝わり方
放射 : 熱が光と同じように真空の空間をも伝わっていく伝わり方

熱の伝達方式(伝導・対流・放射)
気)は熱を伝えにくく固体(とりわけ金属)は熱を伝えやすいです。

■対流
対流は、温められた液体や気体が移動することによって起こります。お風呂を沸かすと暖まったお湯は表面にあつまり、底の方の水はまだ冷たいままの状態になることがあります。またかき混ぜると温度は一定となります。このように液体や気体の移動により熱が伝わることを対流といいます。

■放射
放射は透き通ったものを通り抜け、黒っぽいものに吸収されるという、光と同じ伝わり方をします。そのため、色によって温まり方が異なります。また、放射熱を受ける面の角度によっても温まり方は異なります。赤外線が特に強い熱作用を持っているのは、赤外線の振動数が、物質を構成している分子の固有振動数とほぼ同程度の範囲であるため、物質に赤外線が当たると電気的な共鳴を起こして、そのエネルギーが無駄なく物質に吸収されるからです。また、赤外線は波長が長く、紫外線や可視光線と比較して微粒子による反射や散乱が少ないため空気中をよく透過します。

地球と太陽は約1億5000万キロメートル離れていますが太陽の熱は宇宙空間を通じて地球まで届いています。このように空間を電磁波が伝播して熱が伝わる現象を放射(ふく射)といいます。暖炉や電子レンジなどの伝わり方もこれと同じ原理です。