空気中を浮遊する微粒子の中で、電気を帯びたものを大気イオンと呼び、その中でもマイナスの電気を帯びたものを「マイナスイオン」、プラスのイオンを帯びたものを「プラスイオン」と呼びます。
大気中のイオンは、常にプラスとマイナスのつり合いがとれている(中性の状態)とは限らず、地球内外のエネルギーや大気の状態によって、中性を保てずプラスイオンの多い状態に変化するときがあります。またOA機器に囲まれたオフィスやタバコの煙が立ちこめる場所、大気の汚染された場所などもプラスイオンが増加しマイナスイオンが不足している状態になっています。こうした状態のとき、人間の体にはさまざまな変調が見られることが、ここ数年の研究でわかってきています。めまい、頭痛、肩こり、吐き気、イライラ、不眠といった不快な症状です。大気汚染の場合にはさらにひどく、肺ガンや気管支ぜんそく、アレルギー病など極めて有害な病気にも発展します。つまり、マイナスイオンの豊富な空気とは、自然が本来持っている良質な空気なのです。
■なぜマイナスイオンが多いと体にいいのか?
人間は、細胞の新陳代謝によって生命を維持しているほかに、呼吸を通して自然界に存在しているイオンを摂取しています。摂取されたイオンは細胞へ運ばれ、細胞膜を介してイオン交換が行われます。イオン交換とは、すなわち細胞内の老廃物や炭酸ガスを出して、必要な酸素や栄養素を取り入れるシステムです。そのため、そのイオンのバランスによって体のコンディションは大いに左右されるのです。現代社会は、様々な形でプラスイオンの多い環境を形成しています。そんな中で、マイナスイオンの多い空気は、人体の酸化物をアルカリ性に中和して、細胞内に酸素と栄養素を吸収しやすくします。しかも老廃物を排出しやすくして細胞を活性化します。つまり、人体の生理作用を快調にするとともに、人間が本来持っている自然治癒力を高める働きがあるのです。
測定場所 |
マイナスイオン(個/CC) |
滝周辺 |
3000~5000 |
森林 |
1500~2500 |
公園の噴水 |
2000~2500 |
一般家庭 |
0~100 |
■マイナスイオンは人体組織を活性化して生体作用に抜群の効果(作用)
- 血液の浄化作用
健康な血液は、弱アルカリ性です。プラスイオンは、血液を酸性にかえるため、万病のもととなります。マイナスイオンは、この酸性血液を中和し、健全な抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変える効果があると言われてます。
さらにマイナスイオンは体内で大粒な水分になりがちな体内水分を微小にする働きがあります。これにより身体の隅々までより多くの酸素を運ぶことができる血液(さらさら血液)に体質が変化していくことが期待できます。
- 安眠作用
マイナスイオンの発生により、酸化した体内が還元され、気分が穏やかになります。沈静効果で、興奮した神経も休まりぐっすり眠れます。安眠はストレスの解消にもつながり副交感神経活性の働きを助けます。
- 精神安定作用
マイナスイオンは、気持ちを落ち着かせ、幸せ感を増幅させるベーター・エンドルフィンを活性化させるといわれています。脳内ベーター ・ エンドルフィンは精神安定に作用し免疫力を高め、病気に打ち勝つ力を与えます。
病は気からの気を根本的に強化するのがマイナスイオンです。
- 自立神経調整作用
不眠・頭痛・ゼンソク・リウマチ・肩凝り・腰痛・慢性疲労 ・神経痛・イライラ 等々これらの症状はプラスイオンが影響しているといわれています。マイナスイオンは自律神経のバランスをとり、頭脳は沈着冷静・手足は暖かい健康的な体に改善します。
(参考文献)
「快適!マイナスイオン生活のすすめ」(菅原明子 PHP研究所 2001)
「マイナスイオン 完全読本」(江川芳信 現代書林 2003) |